『iCeye(アイシーアイ)』とは眼科向けのインフォームドコンセント支援ソフトウエアです。 2009年7月に、東京都眼科医会監修のもと、白内障・緑内障・加齢黄斑変性の治療・病状説明のための映像コンテンツとして誕生しました。 2010年9月には、東京都トライアル発注認定制度の対象商品に認定されました。2015年8月には「糖尿病網膜症」を追加し、2016年には「屈折異常」の完成を目指しており、さらなる充実を図ります。 現在、病院の患者様説明用だけでなく、医科大学、医療関連教育機関、医療機器・製薬関連企業などの教育・研修、眼科医会・公共機関の市民講座などにもご利用いただいております。
『iCeye』には、解説ツールと描画ツールという2つのツールがあります。 解説ツールは、CGと実写映像とナレーションによる動画で、患者様に病気のしくみ、症状、治療方法などを正しく理解していただくものです。 描画ツールには、解説ツールのCG部分を短時間に抜き出して分類した「CG動画」と、アングルやスケールが自由に変更できる正常眼球モデル「CG眼球」があります。どちらも自由な書き込みや静止画書き出しができ、患者様への病状説明や資料作成にご利用いただけます。
緑内障は、白内障と病名が似ているため、手術をすれば治る病気と勘違いされている方も少なくありません。糖尿病網膜症は、糖尿病が安定していれば進行しないのでは、という誤解から、眼科の受診を中断して悪化するケースが後を絶ちません。 完治することが難しく、進行を止めるのが目的の治療には、患者様が正しい知識を身に付ける必要があります。長期的な治療には、お医者様への信頼も不可欠です。 『iCeye』は、患者様が病気への理解を深め、お医者様への信頼感を高める手助けするコンテンツを多数用意しております。
お医者様が何気なく使われている、眼底、隅角、黄斑などの眼科用語を、患者様は正しく理解されているでしょうか?多くの方にとって、「眼の部位のどこか」程度の認識だったりします。使われている言葉や症状のある部位がわからないと、説明の理解はそこで止まります。何となく聞いているだけで、病気を正しく理解することは難しいでしょう。 『iCeye』は、病状シミュレーション映像やCGを効果的に用いて部位や症状、治療方法などを詳しくわかり易い言葉で説明しております。医療系のテレビ番組のように、難しい言葉も動画と同時に説明されることで、具体的にイメージすることができます。
病院で白衣を着用されている方は、患者様にとっては医療の専門家という認識です。疑問に思っている事を質問してくる患者様もいらっしゃる事でしょう。病院職員の方々が一定の知識を持って応対されれば、患者様に安心感を与える事ができます。新人、ベテランを問わず共通の知識で患者様に寄り添う事が、病院への信頼感を高め、前向きな治療への取り組みにもつながります。 『iCeye』は、患者様向けの解説だけでなく、病院職員全員の知識の再認識や教育にもご活用いただいております。
『iCeye』は、診療報酬が削られている昨今では、購入に躊躇する価格かもしれません。『iCeye』を患者様に見せるために、パソコンの購入や、テレビと接続する設備を整える必要も出てくるでしょう。 けれど、『iCeye』を病院スタッフの一員と考えれば、非常にコストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。患者様やご家族に病気を理解していただくために何度も同じ説明を繰り返したり、検査や手術前に内容を説明したり、資料作成のために絵や写真を用意したりなどの作業を『iCeye』がお引き受けします。
『iCeye』の導入によって患者様の理解が深まることで、さらに質問が増えるなど、一時的に先生方の負担が増えることがあるかもしれません。それは、患者様が前向きに病気と向き合い始めた証拠です。一時的な負担も、将来的に考えれば、長期間の受診継続、口コミなどの受診者増加など、安定した病院経営につながるはずです。
『iCeye』の解説ツールは患者様向けの病気啓発映像コンテンツです。解説ツールには「糖尿病網膜症」と「白内障・緑内障・加齢黄斑変性」の2つがあります。どちらも待合室で流し続けるためのループ再生機能や見せたい項目だけを表示するメニューカスタマイズ機能があり、必要な時に必要な項目だけを表示する事が可能です。
『iCeye』の描画ツールはお医者様が直接CGや眼球に加筆して患者様に説明するためのツールです。解説ツールには「CG動画」と「CG眼球」があり、これらがセットになったものが描画ツールです。学会やポスター展示、院内ポスター用の資料作りとしてもご活用頂けます。
前バージョンから非常に要望の多かった「糖尿病網膜症」が解説ツールと描画ツール「CG動画」に新たに加わりました。内科医との連携の重要性、病気の進行状態と症状、光凝固術、硝子体手術など多岐にわたる治療方法の解説など、充実したコンテンツとなっております。ロービジョンケアなども含んでおり、さらにインフォームドコンセント支援の幅が広がりました。
「CG眼球」に6種類の筋肉を追加しました。表示・非表示を選べますので、必要な時に必要な筋肉の表示が可能です。斜視や甲状腺眼症など筋肉に関わる病気の説明にご活用ください。
iCeye は、映像・音声・制御プログラムなど必要なデータは全てUSBメモリに記録されています。そのため、必要な動作環境を満たすWindows パソコンならばUSB ポートにiCeyeUSB メモリを差し込むだけで使うことができます。
高品質CG解説は海外製の青い瞳が多い中、iCeye は日本製ですので、すべての眼球CGが黒い瞳です。日本人らしい眼球での解説ですので、病気の解説もより身近に感じていただけます。
眼科用語、解説文、CG画像、シミュレーション映像などすべての内容を東京都眼科医会の監修のもとに制作しています。地域や施設による治療方針の違いはあるでしょうが、海外製の解説と違い日本の標準的な方針を取り上げています。
1つしか作れなかったプレイリストが複数作れるようになりました。曜日毎に違ったテーマで視聴できるリストや、病状に応じたリストが作れるようになり、利便性が向上しました。
よく使うコンテンツだけをお気に入りに登録できるようになりました。これからはメニューに戻って探す手間もなくなります。
映像のみを全画面で表示できるようになりました。再生コントロールパネルも隠れますので待合室のモニタで流し続けても番組のように視聴可能になりました。